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『新幹線開業効果の波及・拡大へ 交通ネットワークを整備・充実』 /長崎県土木部・奥田秀樹部長

2022年01月04日(火)

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人物

 

 年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 さて、現在、本県は西九州新幹線の整備、IRの誘致等を含めた大小様々なプロジェクトが進展し、まさに100年に一度の変革の時期を迎えているところです。


 特に西九州新幹線(長崎~武雄温泉間)は、本年秋に開業を迎え、交流人口の拡大につながる大きなチャンスとなることから、この効果を県内各地へ波及・拡大させることができるよう、道路や港湾など交通ネットワークの整備・充実を更に推進してまいります。


 また、昨年8月には、1週間に亘り記録的な大雨が降り続いたものの、道路の寸断による集落の孤立や河川の氾濫は起きておらず、これまで県が進めてきた強靱な県土づくりの整備効果が着実に現れているところです。


 しかしながら、本県では、昨年まで4年連続で大雨特別警報が発令され、昨年も約300箇所の公共土木施設災害が発生するなど、自然災害から県民の生命・財産を守っていくための強靱な県土づくりは、まだまだ道半ばの状況です。


 今後も、「国土強靱化5か年加速化対策」関係予算の必要十分な確保に努め、県民の皆様の安全・安心の確保に向け、引き続きしっかりと取り組んでまいります。


 このような中、建設業は地域のインフラ整備を担うととともに、頻発・激甚化する災害への緊急対応も求められ、技術者・技能者をはじめとする施工体制を確保・維持する必要があります。


 そのためにも、これまで同様、県内建設業の魅力を広く発信していくとともに、現場記録データをリアルタイムに事務所で共有し、整理する「遠隔臨場」や、測量・設計・施工・維持管理の各段階で「3次元データ」を活用するICT施工など、生産性向上と働き方改革に資する「インフラDX」を積極的に推進していくことにより、若者や女性にとっても魅力的な職場環境を作っていくことが重要であり、県としても、そのような取組を強く後押ししていきたいと考えております。
 結びに、この一年が皆様にとりまして輝かしい年となりますよう心からお祈り申し上げます。


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