【人が集まり根付く~わが社の取組】第一回・㈱堀内組
2025年10月22日(水)
特集記事
クローズアップ
㈱堀内組(山下忠則代表取締役・佐世保市)H youth(ホリウチユース)
若手の声をカタチに 交流から改善・スキルアップを目指して
【内容】
若手社員同士が部署の垣根を越えて交流し、活発に議論・相談できる環境づくりを目指し、2024年に若手会『H youth(ホリウチユース)』を発足。対象は18歳から35歳で、現在30人が在籍(全社員の30%)。勤務時間内の活動を原則に、キャリアアップ研修や社内改善ミーティング、スポーツ・レクリエーション、ランチ会・夜の懇親会などを実施。
発足に携わり、ミーティングにオブザーバーとして参加する小川広幸管理部次長は、「懇親会だけでなく、勉強会も開きたい」という前向きな声が若手から上がったことに手応えを感じている。
特徴的なのは、若手からの意見に対し、会社が必ず回答を示す点。「やりっぱなし、聞きっぱなしではなく、必要に応じて改善対応をしている」とし、既に作業着の色については、従来のグレーに加え、汚れが目立ちにくいネイビーも選択できるよう変更。DXを活用した業務効率化の提案も寄せられている。
【きっかけ】
「今いる社員に長く楽しくやりがいをもって働いてもらいたい」との思いから。コミュニケーションの活性化はもちろん、会社や自身の将来を見据えた意見が出せる体制を整えることで、「会社が自分の思い描いた姿に近づいていく」実感を若手に持ってもらうことを狙いとしている。
【成果】
取り組み開始前4年間の新卒採用者は5人だったが、24年は新卒6人・中途8人、25年も新卒6人・中途2人と、採用数が急増。
退職者も一定数いるが、「会社が嫌で辞めた人は一人もいない」(小川次長)と、ポジティブな転職が大半。さらに、若手社員が誘ったことがきっかけで入社に至った中途採用者が多く、「SNSで活動の様子を見て楽しそうだった」とHPから応募したケースもあるという。
【展開】
入社間もない社員を対象とした3カ月毎の個人面談も別途継続し、悩みや相談を丁寧に受け止めることで、一層の安心感と定着を図る。








